本年、新型コロナウイルス感染症の影響で全国に緊急事態宣言が発令され、7月予定であった東京オリンピック2020が1年延期されるなど、全国各地の様々なイベントが中止や延期に追い込まれました。ロータリークラブにおいても感染拡大防止の観点からクラブ例会を始め、地区協議会(3月)や 短期交換(7月)などの各事業が中止を余儀なくされ、多くの活動に影響が出ています。そうした状況下で2020−2021年度の活動は多難な船出となりました。

　2020−2021年度RI会長ホルガー・クナーク氏のRIテーマは「Rotary Opens Opportunities」です。ロータリーはクラブに入会することで無限の機会への招待が得られます。私たちの中核的価値観を元に、世界中の友人たちと共に、より豊かで意義のある人生への機会の扉を開いてくれます。私たちのあらゆる活動がどこかで誰かのために機会の扉を開いている、それが日本語訳の「ロータリーは機会の扉を開く」です。
　また、2020−2021年度RI第2670地区　篠原徹ガバナーの方針は「行動するロータリーを目指そう」−基本理念から新しい流れへ−です。RIが革新性、柔軟性を重視した結果、次々と定款・細則の変更を打ち出し、親睦を基盤としたクラブ奉仕や職業奉仕を主体としたロータリーの伝統的な考え方が薄れつつあります。そこで今年度はRI、世界のロータリーの新しい流れに適応し、従来の伝統的運営のやり方を踏まえながらも変化をしていきたいということです。

　我々、今治ロータリークラブは昨年度85周年を迎えました。現在ではクラブ内に新しいメンバーも増え、会員構成も幅広く、とても良い雰囲気のクラブになっています。その一方でロータリー歴30年を超えるような古参メンバーが居なくなってしまいました。それでも温故知新の心を忘れず、歴史あるクラブとして伝統を重んじながら活動しなければならないと考えています。

　以上を踏まえ、本年度の運営方針は以下の通りです。

• 1.　会員同士が互いに情報を共有し、より親睦が図れる例会の充実に努めます。また、各人がクラブの例会・親睦活動・奉仕活動に積極的に参加してもらい、クラブの一員であると実感してもらうことでロータリーの活動を優先していただけるよう働きかけてまいります。
• 2.　ロータリークラブが効果的に機能するためには会員が必要です。その会員基盤を築くためにもあまり入会条件を規制せず、若い世代の方、女性の方、定年後の入会希望の方など幅広く入会勧誘の多様性を図ります。
• 3.　青少年活動のインターアクト、今治青少年ロータリー友の会の支援や国際奉仕活動の短期交換など、将来を担う次世代のリーダーの育成に努めます。
• 4.　ロータリー財団、米山奨学生支援事業への寄附のご協力をお願いします。
• 5.　昨今ロータリーの情報や手続要覧などはウェブサイトや「My Rotary」を活用するようになっています。残念ながら我がクラブの登録率は15%と地区登録率34%を下回っています（2020年3月現在）ので、ロータリー情報のツールの一つとしても「My Rotary」の登録をお願いします。
• 6.　ロータリークラブとして新型コロナウイルス対応を支援するため、ロータリー財団の地区補助金の活用や災害救援基金へ寄附をお願いします。

　以上の項目を中心に今年度、今治ロータリークラブを運営して参りますので何卒ご協力の程宜しくお願い申し上げます。