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職業奉仕委員会
職業と奉仕、一見すると相反することばをくっつけたようでもあります。しかしロータリークラブがロータリークラブたる所以だとも評されます。職業で奉仕するとはいったい何なのでしょうか。
もちろん在庫一掃セールや歳末バーゲンを意味するものではありません。友愛と奉仕でも触れたように『四つのテスト』に基づいて商取引を行うと、たいていの場合、信頼と信用を勝ち得ます。つまりこちらは代金と同時に無形の対価を得るわけですが、このときお客さまも商品と同時に安心と満足を手にしているはずです。これが職業で奉仕するというひとつの考え方。
一方で職業奉仕と社会奉仕は表裏一体、ということもよく言われます。これは受益者が誰なのかで線引きするだけの違いしかありません。ロータリアンが受益者なら職業奉仕、それ以外の社会一般が受益者なら社会奉仕です。例えば何かの会議に招かれて無償でアドバイスを行った場合、その会議に出席している方々への社会奉仕と捉えることができます。しかしそのアドバイスによって名声や信頼を得た自分は有償だろうが無償だろうが職業奉仕をした、と見なされるのです。
今治ロータリークラブでは年2回、職場訪問例会を行っています。会員企業を訪問することもあれば、その時々で旬な企業や施設を訪ねることもあります。小学校の社会科見学のようなものですが、企業の経営方針の違いや危機管理方法など、私たちロータリアンの見聞を広めることに役立っています。訪問する企業の選定や折衝になくてはならない委員会です。
