記念式典

〜創立60周年記念誌より〜

　創立60周年記念式典は平成6年10月15日午後2時から今治地域地場産業振興センターで、須之内淳二国際ロータリー第2670地区ガバナーをはじめ四国各地のロータリアンと、その他団体からの来賓合わせて285人が出席し、盛大に執り行われた。

　藤倉文雄会長による点鐘と瀬野房之助実行副委員長の開式宣言で始まり、国歌とロータリーソング「奉仕の理想」を斉唱。来賓の紹介後、藤倉会長が挨拶に立ち、今治ロータリークラブの歴史と誇るべき業績を紹介し、「さらなる70年、80年に向かって新しい地域社会の発展のために寄与する奉仕活動を模索したい」と決意を新たにした。

　続いて過去10年間の物故会員13名の在りし日の姿を一人ひとりスライドで映し紹介して、黙祷を捧げた。活動を共にした仲間の思い出に触れ、会場全体が厳かな空気に包まれた。

　60周年記念挨拶で山本達郎実行委員長が四国の一角にともった灯が四国全土に広がり、大きな炎となったことを挙げ、「この60周年を期して、私たちは皆様と共により大きく奉仕と友愛の炎を燃やし続けていきたい」と祈念。来賓の須之内淳二ガバナー、檜垣正司今治商工会議所会頭がそれぞれ心のこもった祝辞を述べられ、今後の今治ロータリークラブへ期待を表明した。

　60周年記念事業の目録贈呈に移り、山之内寛蔵記念事業委員長が岡島一夫今治市長にソーラー時計、渡辺滋夫今治警察署長に歩行者信号待ち時間表示装置、今治市社会福祉協議会の代表者に車椅子の目録をそれぞれ手渡した。これを受けて岡島市長が「ご寄贈頂きましたものを活用致しまして、より良い成果が上がりますように一層努力を続けてまいりたい」と謝辞を述べた。

　さらにビデオ「今治ロータリークラブ60周年の歩み」を上映。昭和9年のクラブ発足当時の映像に続いて、創立51年目から60周年までの活動方針や事業内容が年度ごとに詳しく紹介され、10年間の足跡を懐かしく振り返った。

　祝電披露後、白石公博副会長が閉式を宣言し、ロータリーソング「我等の生業」の斉唱と点鐘で、なごやかな雰囲気のなかに式典を締めくくった。